RoomClip のアプリエンジニアをやっている鷲田です。

先日、DroidKaigi で RoomClip のデザインガイドラインを公開し、それについて弊社デザイナーの takaaya が記事を書きました。

ありがたい事に DroidKaigi に参加した多くの方にガイドラインについて興味を持ってもらえました。デザインガイドラインの作成については僕も当事者の一人なので、今回はアプリエンジニアからの視点で考えていたことを書いてみます。一部を除いてエンジニアじゃなくても読めるようにしています (なのでみんな読んで)

RoomClip のデザインガイドラインを作る事になるまで

多くのスタートアップの例に漏れず RoomClip の開発初期1は手探りのまま勢いで作っていた事もあり、デザインをどれだけ忠実に反映するかの合意がかなり曖昧でした。そのため、以下のような事が起きていました。

デザイナーや途中から入ってきたアプリエンジニア(自分もその一人)からするとあまり印象の良いものではなく、 「治安悪いわー」などと嘆いていました

ちょうどその頃は Atomic Design が流行り始めていたり Android の Material Design Guidelines がエンジニアの中で広く受け入れられたりしているような時期で、以前よりも「再利用可能なデザイン設計書を用意するべき」という空気になっていました。

そんな中、「RoomClip をリニューアルする」2 という話があり、トップページや検索画面を作り直すという事になりました。デザイナーやアプリエンジニアにとっては 「この期を逃す手はない!」 という事になり、このタイミングでデザインガイドラインが作られ始めました。

デザインガイドライン作ってもうまくいかないのでは?という懸念

ただ、世の中の設計書やアーキテクチャーがそうであるように「単にデザインガイドラインを導入しただけではうまくいかないのでは?」という懸念が個人的にはありました。例えば、以下のような悪いシナリオが想像できます。

そういった事態にならないように、例えば以下の事に気をつけながらガイドラインをうまく運用できるためのお膳立てを行っていました。